あと何回、一緒に出かけられるんだろう──父が見つめた娘の横顔

GWの真っ只中、長女と一緒に外出をしました。当初の予定は家族全員で旅行をするはずでしたが、妻が体調不良、次女は部活の予定が入り、私と長女が自由行動となったのです。なかなか長女と二人きりになることがないので、断られること前提で思い切って誘ってみたのです。

予想通り、長女は私の誘いを拒んできました。もともと長女はインドア派ということもありますが、やはり父親と二人きりで外出ということに抵抗があったのでしょう。高校3年生ともなれば思春期でもあり、父親との距離を取りたがるのかもしれません。それでもなお、私は長女を連れだしたいと思いました。

何度も誘いの言葉を掛けましたが、「準備が面倒だ」と言ってと行きたがりません。もう諦めかけたその時、長女からLINEが届きました。「スタバ行きたい」と。

「来た、来た、来た~!!!!」

心の中で叫びました。私の誘いを受け入れてくれたのです。ワクワクドキドキして、恋人にでも出会ったかのような気持ちになりました。

私は長女と最高の時間を過ごせるよう、雰囲気の良いスタバをインターネット検索しました。そして、見つけ出したのが「スターバックスコーヒーみんなの森ぎふメディアコスモス店」です。ここは木製格子屋根が美しい図書館に併設されたお店で、以前から気になっていた場所です。

お店に行く途中も私はウキウキした気持ちで、長女との会話を楽しみました。というわけで、あっという間に到着。さすがGW、店内は大勢の来客で混雑しています。注文を済ませると、木々の間から光がこぼれ落ちるテラス席が目に入りました。屋外で過ごすには絶好の環境です。

滞在すること約1時間、長女と過ごす時間はまるで夢の中にいるような感覚になりました。学校生活のこと、進路のこと、友達関係のこと、私が気になっていたことをたくさん意見交換することができました。そうでなくても、長女の表情を見ているだけで幸せなのです。

最後は帰宅するのが忍びなくなりました。またこんな時間を持てることを、切に願いながら家路へと向かいます。長女はあと4か月ほどで18歳、成人となります。子供の成長はほんと早いもので、あとどれだけ一緒に過ごせるのだろうかと心寂しくなります。

私の心のど真ん中にあるもの、それは「大切な人を喜ばせる」であることを実感する一日となりました。同時に父親である私に時間を割いてくれた長女に「ありがとう」と言いたいです。これからも一緒に過ごす時間を作ってもらえるよう、胸を張れる父親でありたいと思います。