エアコン故障で知った“当たり前”のありがたさ

リビングのエアコンが、突然故障しました。どれだけ温度設定を下げても室温は下がらず、送風口から出てくるのはぬるい風だけ。慌ててフィルターを掃除してみましたが、まったく効果はありません。

この猛暑の中、エアコンなしの生活は命に関わります。仕方なく最大風量でしのごうとしましたが、室温は最低でも30度。全く冷える気配はありませんでした。

すぐに修理業者へ連絡したものの、猛暑による依頼の殺到で訪問は一週間後。家族に報告すると、「最悪だ、耐えられない!」と一斉に嘆きの声が上がります。私自身も、この暑さの中で過ごす日々を想像すると気が滅入りました。

救いは、寝室のエアコンがまだ正常に動いていること。どうしても耐えられない時は緊急避難できますが、寝室にはベッド以外のものがなく、テレビもソファもありません。リビングの役割を完全には補えないのです。

仕事から帰宅すると、家族は暑さにぐったり。体力を奪われ、会話も少なくなります。特に心配なのは妻。温度変化に敏感なうえ、キッチンで火を使う時間もあるため、暑さの影響を一番強く受けています。

そんな妻から届いたLINEには、「エアコンが効かないのがこんなに辛いとは…当たり前のありがたさを痛感した」との言葉。まさに本音の叫びでした。私自身も、普段は気づかない「当たり前」に、どれだけ支えられていたのかを思い知らされました。

今思えば、これは「何事も感謝しなさい」という天からのメッセージなのかもしれません。心では感謝していても、言葉や行動に表すことが足りていなかった。エアコンだけでなく、家族や仲間、そして両親に対しても――。

もちろん、今一番の願いは「一刻も早く修理が完了して涼しさが戻ること」です。けれど、快適さが戻ったときこそ甘んじるのではなく、感謝の心を忘れずにいたい。そう自戒しています。


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