推し活で始まる、ドタバタ朝劇場

今朝いつもの時間に起きて、リビングにやってくると何やら騒がしい様子。長女と次女が洗面台の取り合いで、小競り合いをしているのです。次女がいつもの時間より早く自宅を出発したいため、長女とバッティングしたというわけです。そもそもなぜ今日がイレギュラーだったのか、私が興味を持ったのはここです。

よくよく話を聞くと、妻も出発を急いでいるとのこと。理由は次女と同じようです。二人が家の中を小走りで動き回り、落ち着きがありません。私は事前に知らされていることはなかったので、ただただ事態を見守るだけです。急ぎ方からして、よほどのことがあるのでしょう。

出発準備のできた妻が、
「ちょっと行ってくる」
「どこへ行くの?」
「ローソンへ買い物!」
私からしたら訳わかりません。そうこうしている間に、

次女も妻に続いて、
「行ってきまーす」
「何しに行くの?」
「ミセスもらいに行く!」
私はすぐさまスマホで、「ローソン ミセス」と入力して検索。結果を見て納得。

今日はMrs. GREEN APPLE(ミセスグリーンアップル)のファンにとっては特別な日です。数量・期間限定でオリジナルグッズがもらえるのです。しかも朝7時からの先着順。これだけの人気を誇るロックバンドですから、我が家と同じようにワクワクしている人は多いはず。グッズ争奪戦は必至です。

意気揚々と二人は出かけていきました。しばらく、私と長女だけの静かな時間が流れます。玄関から「だだいまー!」と弾ける声が聞こえます。そこには次女の満面の笑みがありました。手に持っていたのは、待ち望んだミセスグッズ。またひとつテンションを上げるアイテムが増えました。

俗にいう「推し活」ということなのでしょう。私からすると羨ましい限りです。憧れの芸能人がいて、その人を間接的に応援する。そのことが自分の活力の源になる。応援される方も、応援する方も幸せになる。双方にとっていいことしかない、最高の法則。まさにウィンウィンです。

私の「推し」は誰か。最有力はやはり福山雅治。もはや30年以上にわたって、彼の楽曲を聞き続けています。応援される人物は、他人に与える影響が大きいことは言うまでもありません。福山さんの楽曲「家族になろうよ」に、こんなフレーズがあります。

「一歩ずつ与えられる人から、与える人へかわってゆけたなら」

私の願望そのもの、相変わらず心に染み渡ります。これからも推し続けたいと思います。