今から取り戻す、僕だけの夏休み

「人生は100年の夏休み」ーーこの言葉を見た瞬間、心がフーっと軽くなるのを確かに感じました。今日は仕事帰りにショッピングセンター内の書店に立ち寄りました。私は改めて目標設定をしたのです。ひと月に最低1冊の本を読むと。その本を探すために足を運んだのでした。

書店に到着すると、入口から一番奥にあるビジネス書籍のコーナーへ向かいます。いつものように興味深いタイトルの本が並んでいて、次から次へと手に取り立ち読みを始めます。特に自己啓発に繋がる本は、ついついその世界に没頭してしまいます。実に面白い。

そんな中で一冊のタイトルに目が留まりました。本を手に取ると、真ん中あたりに葉書サイズの栞が挟まった状態。栞には手書きのイラスト、短い言葉が添えてあります。そのたった11個の文字から伝わってくる圧倒的な力。まもなく昔懐かしい感情が、溢れ出てきました。

子供の頃は夏休みというと一大イベント、毎日がワクワクと興奮の連続です。大量の宿題をこなすことは大変でしたが、そのことすら心のどこかで楽しみとなっていたように思います。早朝のラジオ体操、昼間のプール、夜遅くまで見ていたテレビ、一分一秒がやりたいことの凝縮でした。

ある意味、本能のままに生きていたのかもしれません。過去や未来を深く考えることもなく、まさに今を生きていたのだと。両親や学校の先生、その時周りにいた大人たちに叱責をされる場面もありました。それでも、自分に正直に楽しみを追及していたのだと思います。

今日出会った言葉によって童心が蘇りました。同時に「そうだ、俺は自由なんだ」と、開放感にも満たされました。いつからか、「やりたい」よりも「やらねばならない」に支配されていました。ストイックな一面があり、気持ちのどこかで無理があったのではないかと思います。

大人になることで、すっかり夏休みの概念は忘れ去られていました。あの日の夏の思い出、楽しむことにおいては、子供の方が優れているように思います。人生が夏休みだなんて、最高です。「きっと今からでも夏休みは始められる」と、自分に言い聞かせながら家路に向かうのでした。


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