今日は久しぶりにトレーニングをすることができました。実はここ1週間ほどは、体調不良で思うように体を動かすことができなかったのです。体調が完全に回復するまでは、無理をしないようにと自制をしていました。そんな経緯で迎えたので、いつも以上の楽しみがありました。
さらに、なんとそこに次女が同行することになったのです。次女は中学2年生、陸上部に所属しています。毎日トレーニングを欠かさず、走ることを心の底から楽しんでいるように見えます。私はずっと前から、次女と一緒に走りたいと熱望していました。
「パパと走るのは、絶対にイヤ」と言われ続けていたので、半ば諦めかけていた矢先の今日なのです。本当はめちゃめちゃ嬉しいのに、それを押し殺すかのように平静を装います。次女の心変わりが怖くて、素直な反応ができませんでした。それでも正直者の私は、きっと表情が緩んでいたに違いありません。
体育館に到着すると、ランニングマシンが一台しか空いておらず、まずは私がお手本を見せることに。とは言っても、できることは操作方法を教えることだけ。走力では完全に次女の方が上なので、余計なアドバイスは封印です。静かに見守ることも親の務めだと、自分に言い聞かせます。
しばらくすると、スタッフから次女の名前が呼ばれます。次女は少し緊張した面持ちで、マシンの上に足を乗せます。私はすでに結構な発汗状態、息を切らしながら横目で見ることが精一杯です。上手くマシンに馴染むことができるのか、気になって自分の走りに集中できません。
父親の心配を気にすることなく、次女は手際よくマシンを操作して走り始めます。さすが普段トレーニングをしているだけに、すぐ自分のペースに持ち込んだ様子。走り終えた私は、後方の少し離れた場所からスマホのカメラを向けていました。動画と静止画を撮影することに必死です。
スマホの画面越しに、微笑ましい光景が私の目に焼き付きます。マシンを使える時間に制限がありますが、「時間よ止まれ!」思わず呪文を掛けたくなるほどです。私の願いも空しく、あっという間に愛おしい時間は終わってしまいました。もっと長く、次女の走る姿を見たいのが本音です。
名残惜しさを感じながら、体育館を後にします。病み上がりのトレーニングのせいか、体力的には大きな疲労を感じます。対照的に、心はドリンク剤を飲んだ後のように活力で溢れていました。きっと次女の走る姿が、私に力を与えてくれたのでしょう。
ただ一つの問題は……。「また一緒に行こう」とは言えない自分がいること。断られるのが怖くて、次の機会をただ静かに願う小心者の父がいるのでした(苦笑)。
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