一昨日の夕方はテレビにくぎ付けとなりました。第107回全国高等学校野球選手権の愛知大会決勝戦「東邦-豊橋中央」が行われたからです。前もって楽しみにしていたわけではないのですが、たまたま選んだチャンネルが野球放送。まさか、ここまで熱中するとは思いもしませんでした。
序盤から両チームの戦力は均衡していて、点差が離れない状態で東邦は最後の攻撃を迎えます。なんと!そこで2点を取って同点に。まさに高校野球の醍醐味、先の読めない展開に見ている方も自然と力が入ります。打った瞬間は、「よっしゃー!」と思わず絶叫です。
9回を終わって3対3の同点、10回からの延長戦はタイブレークが開始されます。この制度は延長戦において、試合の早期決着を促すために、点が入りやすい状況から攻撃を始めます。つまり、目の離せない展開が毎回続くということなのです。これまでの両チームを見ていて、勝敗を付けるのがもったいないと思うくらいです。
そうは言っても優勝校は一校のみ、祝福と挫折が同居するシビアな世界です。ここに来るまでに一体どれほどの困難を乗り越えてきたのだろうか、想像を絶するものがあります。ヘッドスライディングでユニホームが泥だらけの選手ばかり。必死この上ない状況です。
11回表の豊橋中央の攻撃、ついに均衡が破られます。3点を追加して再び東邦を突き放します。その裏に東邦が反撃、2点を取り意地を見せますが惜しくも届かず。負けられない熾烈な戦いは、豊橋中央の初優勝で終結を迎えました。私はテレビを見ていただけなのですが、脱力感でいっぱいです。
試合後の萩本将光監督は「最後まで諦めなければ、お天道さまが味方してくれると選手に言い続けてきた」「勝敗の責任は私が取る」と談話。勝敗の決め手は一体何なのだろうか、野球経験のない私には到底答えなど出るはずもありません。最後は談話のように目に見えないものが影響するのでしょうか。
「感動」「筋書きのないドラマ」「青春」「真剣勝負」…試合から伝わってくるものがたくさんありました。今思うのは、ここまで夢中にさせてくれた球児たちに、「ありがとう」の言葉を贈りたいと思います。目標に向かって頑張ることを、見事に体現してくれました。
高校野球はこれからが本番。豊橋中央の活躍を期待するとともに、私にとって多くの学びがあることは間違いありません。試合結果のみならず、その裏にある秘話やストーリーに注目していきたいと思います。
コメントを残す