今晩は私一人の時間を過ごします。なぜか？次女は祖父母の家にお泊り、そして妻と長女は大阪へお出かけなのです。普段は誰かしら家にいることが当たり前ですが、今日はたまたま私以外の全員が外出することになりました。どうやら次女は、私と二人きりになるのに少し抵抗があるようで…（嫌われているわけではないと思いたいですが）。
気になる次女はさておき、妻と長女の目的はいわゆる「推し活」です。今日は待ちに待った、BTSメンバーのJIN（ジン）がライブを行うのです。超人気アイドルグループの一員ですから、ライブチケットを獲得するのも一筋縄ではいきません。ファンクラブに加入することで願いが届いたのか、奇跡的にゲットしたわけです。
そんな経緯も手伝って、ライブ当日が近づくにつれて二人のテンションが爆上がりしていきます。そして、今朝は気分が最高潮（私は全くついていけない）。口から心臓が飛び出そうな状態とは、まさにこのこと。もはやワクワクをも超越した何かを感じます。
直前まで交通手段を迷っていたようですが、最終的には体力温存を優先することに。私は新幹線の駅まで送迎をすることになりました。駅まで向かう道中も、高鳴る気持ちは抑えられないようです。後部座席からは、二人の息つく暇もない機関銃トークが止まりません（笑）。
無事に駅まで送り届けて、間もなく妻から写真付きのLINEが届きます。写真やメッセージからも興奮冷めやらぬ状況が伝わってきます。このままいくと、二人はLIVEが始まったら一体どうなってしまうのでしょう。気絶でもしてしまうのではないかと（それはないと思うけど）、勝手に想像するのでした。
「きっと素敵な時間を過ごせているのだろうな～」と、嬉しくも少し羨ましくもあります。大好きな人に会える喜びは、他の何からも得ることができないエネルギーとなるのではないでしょうか。どれだけ栄養のある食事をしても、これには負けてしまうのではないかと。
満面の笑みで、英気を養った二人の帰宅が目に浮かびます。「ただいまー！JIN最高やったー！」という声が、今にも聞こえてきそうです。今回改めて「推し活」の威力を、まざまざと思い知らされる出来事になりました。これが「愛」のパワーというべきものなのでしょうか。
私も「推し活」を体験したい…心底夢中になりたい…底知れぬ力を発揮したい…未知なる自分を追い求めたい…。まあ…とりあえず…一人の夜を楽しもうと思いつつ…一人焼肉を目論む私がいるのでした（笑）。【後編へ続く】
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