娘のがんばりを、ちょっとだけ心配している父の話

最近、気になっていることのひとつが、次女の部活です。

昨日は、私の帰宅がいつもより早く、長女が遅かったため、妻・次女・私の3人で食卓を囲むという、少し珍しい時間を過ごしました。次女はいつも通り部活を終えて、いつも通りの夕飯。相変わらず、私との会話は少なめです(笑)。

夕飯を食べ終えると、そそくさとリビングのソファへ移動し、時間制限のあるスマホを眺め始めます。周囲には目もくれず、こちらが声をかけても生返事。しつこくすると怒られてしまうほどです。まぁ、私にも似たような時間がありますので、気持ちはよくわかります。

しばらくしてふとリビングに目をやると、次女がソファに横たわり、目を閉じているではありませんか。「まずい、まだお風呂も入ってないし、歯磨きも…」と焦る気持ちを抑えつつ、声をかけるタイミングを見計らっていると、妻が「寝る前にやるべきことをやりなさい」と促してくれました。

満腹のあとのソファでのうたた寝…。正直なところ、「もう少し上手に自分を甘やかしてくれたら」と思うのです。言葉にすると語弊がありそうですが、要は、心身ともに無理をしてほしくない。ただそれだけなんです。

「睡魔に勝てず動けない次女に、今こそ伝えるべきだ」そう思い、私は眠たげな次女の前にひざまずきました。そして、真剣にこう伝えました。

「部活を頑張ることは素晴らしい。生活リズムを整えることは、それと同じくらい大切なことだよ。」(という趣旨でいったつもり)。

私は次女のことを信じています。次女は賢い。ここで言う“賢さ”とは、テストの点数ではなく、「してもいいこと/してはいけないこと」を自分で判断できるという意味です。それは、彼女がまだ幼稚園児だった頃から何度も感じてきたことです。

「甘やかす」とは、つまり「計画的に息抜きをすること」。そんな私の願いを、次女なら理解できると思いました。日々、真面目にトレーニングに励んでいるからこそ、今こそ伝えたかった。トップアスリートは、体の管理もトップレベルで行うものです。

そうは言っても、口で言うのは簡単なこと。最終的に次女を納得させられるのは、私自身が「背中で示すこと」なのだと思います。次女にとって、ちょっとだけ“かっこいい父”でいたい。そんな気持ちがふつふつと湧いてくる夜でした。