「会いに行く」ことが、未来を動かす

私は計画の中に、「大切な人に会う」というテーマを取り入れています。その目的は新しい情報に触れて、自分に刺激を与えることにあります。志のある人との時間は情報収集のみならず、「雨上がりの虹」を見たような晴れやかな気持ちになるのです。前向きになる特効薬と言ったところでしょうか。

先日、大切な人と貴重な時間を過ごしました。私は断りを受けるのが怖くて、自分からお誘いをすることを控える性格です。今回はどうしても一度話を聞きたくて、臆病な自分を簡単に突破できるほどの勇気がありました。恐る恐るLINEを送信、しばらく時間が空き快諾していただきました。

待ち合わせをしたのは大垣駅。私は相手に失礼のないように、待ち合わせの時間より30分早く到着しました。約束をした日からずっと、緊張感が続いて落ち着きがありませんでした。定刻になると、「南口(正面口)エレベーターを降りてきてください。緑のアウディです」とLINEが。私は高ぶる気持ちを抑えながら歩きだします。

駅を出ると目の前にはロータリーがあり、タクシーが何台も客待ちをしています。少し歩くと、その先に緑のアウディ発見!ここまでくると緊張感を保ちつつも、ケセラセラ(なるようになる)と開き直った自分がいます。車に近づき、窓越しに軽く会釈をします。すると、運転席から手を伸ばして後ろのドアを開ける気遣い。恐縮です。

私は後部座席に座りながら、会話が途絶えないよう頭をフル回転。今思うと、少々ぎこちない話し方だったかもしれません。とにかく心証をよくしたい想いが強すぎて、冷静ではいられませんでした。「気になるお店があるから、そこでいい?」と聞かれ、「はい!」と即答。もはや器の違いを感じます。

食事中に相手の目を見ることはできるものの、気持ちはどこか上の空…。せっかく大切な人に時間をもらったのだから、絶対に聞きたいことを言い出すきっかけを探します。取り越し苦労とはこのこと、質問をせずとも言葉の一つひとつに心を突き動かすものがありました。

食事を終えると、個人事務所を見せていただくことに。私の理想をすでに実現されている環境がありました。いい意味で成功者の現実をまざまざと見せつけられたのです。今まではイメージだけでしか持てなかった目標が、鮮明になった瞬間でした。同時に、「手に入れたい!」と情熱が湧き上がってきます。

あっという間の2時間、有意義で価値ある時間になったことは言うまでもありません。この結果をもたしたのはやはり、「自分の行動」であることを実感。迷いの中、LINEをして本当に良かった。「失敗は失敗ではなく、失敗は経験である」というメンターからの言葉を思い出します。

一歩一歩前進と考えていますが、今回は10歩くらいの価値を感じます。「よし、この調子だ!」と猛暑も忘れて、足取り軽く駐車場へと向かうのでした。