今日は朝から梅雨空。しとしと雨が降り続いています。
次女は中学校で陸上部に入部していて、どうやら天候に関係なくトレーニングをしているようです。私の今日の役割は、部活終わりの次女を迎えに行くこと。約束の時間に遅れないよう、少し早めに家を出ました。
学校に到着すると、やはり時間にかなり余裕がありました。しばらくは車の中で待機するつもりでしたが、ふとグラウンドに目をやると、雨の中を走る次女の姿が目に入りました。
中学校に足を運ぶのは久しぶりで、次女の部活動を見たのは今回が初めてのこと。思わず車を降りて、グラウンドへと足を向けました。
濡れた地面はぬかるみ、靴の裏には泥が付くような状態。それでも私は、自転車置き場の舗装された場所に立ち、屋根に守られながら彼女たちの姿を見守りました。
多くの生徒が黙々とトレーニングに励む姿には、どこか静けさと集中の空気が漂っていて、私の心も穏やかになっていきました。
次女は男女混合の数人とともに、グラウンドの周回コースをランニングしています。目の前を駆け抜けていく娘の姿を見ていると、「頑張れ!」と声をかけたくなる衝動に駆られましたが、彼女は私に気づく様子もなく、ひたすら前を見て走っていました。
その姿を見ているうちに、「自分には到底できないな」と思っていた気持ちが少しずつ変わっていきました。年齢も違えば体力も違う。無理なのは当然のこと——そう思っていたはずなのに、なぜか少し羨ましさを感じていたのです。しばらくすると、ふと昔のことを思い出しました。
雨の中を全力で走った記憶。子どものころ、傘を忘れてずぶ濡れで帰った日。営業の仕事で成果を出したあと、駅まで必死で自転車をこいだ日。服も髪もびしょ濡れだったけれど、不思議と嫌な記憶ではありません。
特に営業で成果が出た日などは、雨がむしろ祝福のように感じられました。「よくやった」と、顔に当たる雨粒が語りかけてくるような、そんな感覚さえあったのです。
そう思うと、グラウンドで走る生徒たちも、ただトレーニングをしているのではなく、きっと何か目標があって、そのために走っているんだろうと思えてきました。苦しいこともあるでしょう。でも、その苦しさの向こうに、自分の求めるものがある。だからこそ、人は走り続けられるのかもしれません。
もっともっと走りたい。ゴールに向かって、自分自身の足で進みたい——。そんな気持ちが、今日あらためて湧き上がってきました。この気持ちはもう、抑えきれそうにありません。
「そうだ、いつもの体育館へ行こう。」
そう決めて、ランニングマシンでトレーニングをすることにしました。まずは体力づくりから。健康を土台に、私はまた一歩、前へ進みます。
コメントを残す