20年ぶりの再会は、家族の食事中にやってきた

先日、家族全員で外食をしました。最近は全員揃うタイミングが減っていましたが、事前に計画をして当日を迎えることができました。選んだお店は、私の友人がSNS投稿で絶賛していたレストラン。以前から気になっていたので、必ず行きたいと思っていました。

場所は岐阜県岐阜市。自宅からは車で約30分の距離です。お店の専用駐車場がないため、徒歩20分ほど歩くことになりました。仕事でよく来る場所ではありましたが、実際歩いてみると新たな発見がたくさんありました。どこからともなくカレーの匂いが漂ってきます。

ちょっとした冒険気分を楽しんでいると、どんどん繁華街へと入っていきます。周りは人で賑わっていて、飲食店には行列ができていました。外国人の方も見かけることができ、ここが岐阜市だとは思えないほどの雰囲気です。目的地を探しながら歩みを進めていると、昭和レトロな看板が目に入りました。

「dining&bar 牛つくねコネル」に到着です。友人の投稿では「何度食べても美味しい罪深い食べ物だ…」とコメント。幸い家族全員、ハンバーグが大好きです。食べる前から期待値が相当高くなっていました。お店に入ると店長らしき人が、とても愛想よく迎え入れてくれました。実はこの人物がサプライズを起こすことになります。

円卓テーブルに着席し、早速注文。しばらくすると店員さんがハンバーグの焼き方をレクチャー、すごく丁寧な説明でここでも好印象です。接客サービスが満足できるものだと、料理を食べる前から気分がよくなります。和やかな気持ちが、自然と家族にも波及していきます。

いざ、実食。全員口を揃えて、「美味しい!」の一言。あっという間に食べ終わり、終始楽しむことができました。食事中は、何やら娘たちが厨房から店員さんの視線を感じていたようです。まだこの時点では、その理由が全く分かりませんでした。食べ終わって、お会計はテーブルチェック。

店員さんがテーブルまで来て、会計処理をしているその時です。「河村さん?」と私に話しかけるのです。よくよく顔を見ると、なんと前職時代の同僚ではありませんか。それも約20年ぶりの再会です。あまりの偶然に興奮をして、相手の肩を何度も叩いてしまいました。

元同僚は妻の先輩でもあり、共通の知人です。店内には他のお客様がたくさんいるにも関わらず、一気に会話が盛り上がりました。どうやら、私が来店した時点で「もしかしたら?」と気になっていたようです。人間違いをしてはいけないと、何度も確認をしたとのこと。娘たちが感じていた視線の理由が判明しました。

まさかの再会。「ほんと嬉しかったなー」としみじみ。当時の私は仕事に熱中していた時期で、妻と知り合ったのもちょうどこの時期。自分自身の人生を振り返るきっかけとなりました。頑張っていた自分、妻との思い出、お世話になった上司、どの記憶もきらきらと輝いています。

今回の出来事は偶然ではないのかも。私が心の中で大切な友人との再会を望んでいて、それが現実化したのではないかと思うのです。私の愛読書、成功哲学の中で「思考は現実化する」とナポレオンヒルが語っています。帰路は夜風に吹かれ、高ぶる気持ちを感じながら家族と一緒に歩きました。