私には才能がない。でも、最後までやる癖がある

ここ数日なんだか気持ちが落ち着かない。スケジュールがタイトなわけでもない。トラブルがあるわけでもない。なせだ……。ただ、今日こうして記事を書くのは約2週間ぶりのこと。そうだ、これだ。どうやら、出来事や自分の想いを言語化することが心の安定剤になったようです。

というわけで、最近読み終えたばかりの書籍の感想を書きます。「やり抜く力GRIT(グリット)」は心理学者アンジェラ・ダックワースが提唱する「グリット(やり抜く力)」を解き明かした一冊です。私はこの本に出会うことで、自分自身の強みを確認することになります。

本の冒頭から「やり抜く力」の必要性が、あらゆる角度で鋭く熱心に語られます。ともすれば、聞き馴染みのある言葉で「そんなの言われなくても分かってるよ」となるのかもしれません。私もそのうちの一人。親、先輩、上司から説教かのような勢いで言われた記憶があります。

にもかかわらず、なぜ私がこの本を読み切れたのか。それは文中にこう書いてあるからです。成功するために必要なことは、「才能」ではなく「情熱✕粘り強さ=やり抜く力」が大切だと。この言葉に私は瞬殺されます。こうなると、もう読み進めずにいられなくなるのは当然です。

著者は心理学者であることから、これでもかというくらいの事例を投げかけてきます。その一つひとつが説得力には申し分ないもので、つい無意識に頷いてしまうのです。私のように、何でも理屈付けて考えるタイプの人間だったらなおさらのこと。心の琴線に触れないはずがありません。

読み進めながら、昔の出来事を回想します。娘二人が小学生となり、二段ベッドが欲しいと懇願。IKEAで購入したのはいいものの、組み立て式なのが災いします。材料がたくさんあるのに加えて、子供には到底持ち上げることのできない重量があるのです。

私は一人黙々と組み立て作業。妻と娘二人は少し離れた場所から、「パパ、大丈夫?本当に完成するの?」と心配しています。その予感は的中。夕飯の時間となってもまだ完成しておらず、だんだん諦めの空気が漂ってきます。夜遅くまで私はベッドの組み立てと格闘するはめに。

途中手が痛くなって、投げ出したくもなります。全ての作業が終わったのは、家族が寝静まった頃。私は誰もいない部屋に腰を下ろし、完成した二段ベッドをしばらく眺めていました。疲労感にやられて呆然とする中、湧き上がってきたのは「やり抜いた」ことへの満足感。

私に「才能」はあるか分からないけれど、「情熱」「粘り強さ」はあるかも。そう……この本は、優しくそれとなく気づかせてくれたのではないだろうか。


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