「61月目継続率優秀者」会社からの表彰。これは契約から長期間継続をしていただいたお客様が大勢いた証になります。ありがたいことに報奨金もいただけます。毎年この時期になると基準値を達成した社員は、自身の仕事に対する姿勢を誇らしく感じることができます。
私もそのうちのひとり。「自分は正しい仕事ができた」心に刻みなおし、さらに加速前進していくことができるのです。お客さまとの対話は、まさに葛藤の連続と言って過言ではありません。気を許すと自己中心的な欲望がすぐに芽を出して、私を一瞬にして怠惰にしてしまうのです。
「相手の抱える問題を解決できる契約」という理念、「契約を取って給料を上げたい」という欲望。両者が強弱の差はあっても、同居することが多いのです。自分の中の天使と悪魔。天使が勝つためには、常に相手の立場に立って考えなければなりません。欲望に溺れると悪魔が勝ってしまうことも…。
表彰状をを一言一句丁寧に音読します。「あなたは『61月目継続率』において優秀な継続率を達成されましたので、その功績を讃え表彰します」読み終えると、充実感よりも先に湧き上がってくる感情。「この仕事の本質を忘れるな」天使が私に語り掛けてくるのです。
素直に自分を褒めてあげたい気持ちもありますが、自分の道を誤らないよう戒めたいと思います。線路の枕木のごとく出てくる困難、悪魔が弱い自分を支配してしまいそうになります。難しいことよりも、簡単なことを選んでしまうかもしれません。楽な方、楽な方へと流されそうです。
表彰状は救世主。今、目の前には過去に表彰された盾が並んでいます。「お前は間違っていない、お前は正しい、お前はできる」耳には聞こえないメッセージが伝わってきます。話をすることができるはずもない物質、ですが確実に私の気持ちを奮い立たせてくれるのです。
「自分は一体何者なのか」と考えてしまう。その答えが表彰状にある。のではないかと…。











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