約4年ぶりに、大学時代の友人と再会しました。大学は神奈川県藤沢市にあり、私は4年間一人暮らしを経験。その間、地元に帰省することが少なく、中学・高校時代の友人とは疎遠になってしまいました。だからこそ、この友人は私にとってとても貴重な存在です。
お互い岐阜県出身という共通点もあり、会話の雰囲気や話題に自然と共感が生まれます。初対面の時にお互い方言で話していたことで、出身地が分かり、すぐに意気投合したのを覚えています。全国から学生が集まる大学だったため、同郷の人は少なく、私はそのとき初めて自分の話し方が「方言」だと気づかされました。
今回は落ち着いて話ができるようにと、個室の居酒屋を予約。大切な友人との時間を、周囲の雑音に邪魔されたくなかったのです。店内に入ると、期待通りの雰囲気。掘りごたつ式のテーブルに、ちょうどいい照明。これならゆっくり話せると確信しました。
席につき、早速生ビールで乾杯。久しぶりの再会を祝います。相手の顔を改めて見ると、確かに年を重ねた印象はあるものの、大学時代の面影がしっかり残っていました。その表情を見ているだけで、懐かしいあの頃にタイムスリップしたような気分になり、気持ちが一気に高揚しました。
会話が始まると、自然と昔話に花が咲きました。ドライブに行った思い出、アルバイトでの失敗談、サークル活動、恋愛話…次から次へと記憶が蘇り、話が途切れることはありませんでした。過去を振り返りながら、現在に至るまでのお互いの出来事も共有し合いました。
大学卒業から約30年。こうして再会できたことの重みと価値を、改めて実感する時間となりました。学生時代の姿を知っているからこそ、互いの変化や成長を素直に受け止め、言葉にして伝えることができたのです。自分では気づかなかった一面を友人に指摘され、とても新鮮な気持ちになり、自分を肯定することもできました。
楽しい時間はあっという間に過ぎ、気づけば帰宅時間に。まさかこんなに長く一緒に過ごすとは思っていませんでした。遅い時間の電車に揺られ、最寄り駅からは徒歩で20分ほど。心地よい夜風に吹かれながら、潤った心とともに、明日への活力が自然と湧いてくるような帰り道でした。
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